3ピース ステンレスボールバルブ

種別
3-Piece
サイズ
1/4" – 2" (DN8 – DN50)
圧力
1000 WOG (63 BAR)
ボア
Reduced Port
材質
AISI 316 (EN10213 1.4408 / ASTM A351-CF8M)
接続
NPT / PT / Socket Weld / Butt Weld

部品と材質

ボディ
Stainless CF8M (AISI 316)
ボール
Stainless CF8M
エンドキャップ
Stainless CF8M
ボールシート
PTFE / RPTFE
ステム
Stainless Steel
ハンドル
304 Stainless Steel

3ピースを選ぶ理由

3ピースボールバルブのボディは、二つのエンドキャップと中央部を通しボルトで締結した構造です。整備のときはボルトを緩めて中央部を抜き取れるので、配管もエンドキャップもそのまま、切断も溶接のやり直しも要りません。2ピースボディは、バルブごとラインから外す必要があります。

この違いが効いてくるのが溶接端(ソケット溶接・突合せ溶接)の据付です。溶接済みのバルブが2ピースだと、シート交換は配管の切断と再溶接を意味します。3ピースならボルトを外すだけです。データセンター液冷の二次側で3ピースが指定されることが多いのも、ラック内は狭く、停止できる時間が短いからです。

  • 配管を動かさずにシートとシール類をその場で交換できる
  • エンドキャップを先に溶接してから中央部を組み込めるので、熱でシートを傷めない
  • ボルトの締付トルクを管理でき、シール性の再現がよい
  • 部品点数とコストは2ピースより高い

材質の選定

このシリーズのボディ、エンドキャップ、ボールはすべて CF8M(AISI 316、EN 1.4408)です。ASTM A351 では CF8M にモリブデン 2.0〜3.0%が規定されており、同じ規格の CF8(AISI 304)は 0.50% が上限です。

塩化物による孔食に耐えられるかどうかは、このモリブデンで決まります。塩素を含む環境、潮風、グリコール入りの密閉冷却回路、化学プロセスではこの成分が要ります。CF8M と CF8 は見た目がまったく同じで、目視でも通常の受入検査でも区別がつきません。分光分析で確認する必要があります。

主な用途

  • データセンター液冷二次回路の、ラックマニホールドと分岐の遮断
  • 半導体・プロセス工場の純水および薬液ライン
  • 食品・バイオ配管の一般的な遮断(サニタリ仕様のトライクランプ端は3ピース サニタリボールバルブ
  • 一般産業のステンレス配管の遮断

よくある質問

3ピースと2ピースは何が違いますか。
整備のしかたが違います。3ピースは通しボルトを緩めて中央部を抜き、配管をそのままにシートを交換できます。2ピースはバルブごと外すことになります。溶接で据え付けたバルブや、取り外しにくい位置にあるバルブでは、整備コストの差がはっきり出ます。

1000 WOG とは何を指しますか。
WOG は Water, Oil, Gas の略で、常温・非衝撃条件での使用圧力の上限を表します。1000 WOG は 1000 psi、メートル法ではおよそ PN63 に相当します。これは常温での値で、温度が上がれば許容圧力は下がります。

突合せ溶接端やソケット溶接端も対応できますか。
どちらも標準品です。3ピースの端部は NPT、PT、ソケット溶接、突合せ溶接から選べます。このシリーズではトライクランプ端は扱っていません。サニタリ仕様のトライクランプは3ピース サニタリボールバルブをご覧ください。それ以外の端部形状は特注の範囲になりますので、図面と使用条件をお送りいただければ、製造可能かを確認したうえでお見積りします。

届いたものが 304 ではなく 316 だと、どう確認しますか。
EN 10204 3.1 の材料証明を求め、完成したボディをハンディ型の蛍光X線分析計(PMI)で測って照合してください。CF8M のモリブデンは 2.0〜3.0%、CF8 は 0.50% が上限なので、数秒で見分けがつきます。

OEM と特注について このページに載せているのは標準品の仕様です。OEM やプライベートラベルの案件では、端部形状、シート材質、ブランド表示などがこの範囲を超えることがよくあります。ステンレスボールバルブの OEM 製造のページに生産能力、検査、認証をまとめています。あるいは図面を送ってお見積り

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